いつも、子どもたちの楽しい事は何か?
いつも、子どもたちが喜ぶことは何か?
いつも、子どもたちの自信に繋がる事は何か?
考えてくれているスタッフのみんなです。
お母さんが夜の工場で働いていて、帰宅するのは深夜2時~3時
お母さんが仕事から帰って来るのを起きて待っている姉弟
お母さん、工場勤務で疲れてしまい朝、起きられません。
子どもたちも…起きられません。なので学校に行かれません。
一度行かれなくなると様々な事からよりいっそう行かれなくなります。
行かないです。
髪の毛は目を隠しています。
目から下はマスクを必ずしています…していました。
その子が、ここ最近マスクを外しています。
この居場所に来て3年マスクを外さなかった子が、マスクを外しました。
スタッフが、その子に、
「お正月に2kmマラソンがあるんだけれど出てみる?」
の一言から始まりました。
①走るときの服は?シューズは?
→どちらも支援者の方から頂きました。ありがとうございました
②練習は?
→夜の運動部でスタッフが一緒に走りました。
居場所お休みの時は、スタッフ交代でお家訪問して一緒に近くを走りました。
③準備しても、当日「僕マラソンでない!」
それでもいいのです。一緒に走ったり準備したり動いています。
前は昼間いつも寝ていました。それが、今は起きてます。
夜の運動部(注いつか夜の運動部についてブログアップします)が
始まって、ゲームでオールナイトがなくなりました。(やったね!)
④当日の朝ごはんや、服装は?
前日・当日スタッフがお家訪問して、
着ていく服装の確認や朝ご飯の差し入れをしました。
この様な手を掛けることは「なんもないさ」です。
それより、スタッフ一番の心配事があります。
やっとマスク外せるようになった。
急がせてないか?ここでマラソンに出て完走すれば少し前に進めるかも…
だけど、万が一途中で完走せず「僕やめる!」になってしまったら…
今まで以上に「僕は僕で良い」から遠ざかってしまう。
途中でやめることがいけないのではないし、
そんなこと大した事ではない。
そう思えるのは僕は僕で良いと思えている人。
そう思えていない子は、そう思えていないからこそ途中でやめる。
一番になれないなら…ビリになってしまうなら…走れそうにないなら…
「僕やめる」になってしまう…かも知れない。
途中でやめてしまったら、またマスクに戻ってしまう…かも知れない。
マスクに戻ることがいけないのではない。
マスクに戻ること、それを選ぶことになる辛さを噛締めさせてしまう。
当日、スタッフが家に迎えに行ったら「準備万端で起きていた!」
マラソンスタート地点まで皆で歩きます。(寒いね~)
あと20分でスタートです。
それぞれの保護者の方がギリギリまで付き添っています。
この子には綺麗で素敵な?スタッフ5人と心強いお姉ちゃんが
付き添っています、だから大丈夫。
お姉ちゃんは、前日まで
「めんどくさ!いかない」「面白くなさそう、行かない!」って
言っていたのに、いざ当日「どうしてもって言うなら行ってやってもいいよ」
と付き合ってくれ、おまけにいざいざスタートとなると、弟君の
事が心配でジャージのチャックを締めてあげたり、走り方のアドバイスをしたり
やっぱなんだかんだいったって姉弟じゃん!♡
さぁスタートだ!
ドキドキする~神様最後まで走らせてください!
来た来た来た~ゴール直ぐだよ!凄い!やったね!
完走したよ
良かった!とにかく良かった!
何でも食べたいところ連れってってやるゾ~。(太っ腹な私)
お知らせです。
何年間もこもっていたこの子が、次の日
居場所で、大きな声で話、大きな声で笑い
ボランティアの方が、「あれ?〇〇ちゃんの声初めて聞いた」
少し何かが変わった!前向きだろうが後ろ向きだろうが
とにかく今までと同じじゃなくなった。動いたんだ!
今日まで支えて下さった支援者の方々、スタッフの
みんなみんなに「ありがとうございました。」
by hiroko