とにかく、子どもたちよく遊びます。
部屋の中で野球もやります。しかも思いっきりやります。
なので…「危ない!」「ほら、気を付けて!」と
子どもたちからもスタッフからも声が掛かります。
そしたら・・・・
自発的に禁止ルールを子どもたちが作っていました。
何が何でも、子どもたち遊びます。
しかも男子は食事中であっても、電子音出してゲームしています。
しかも、大音量。
そこでゲームをしない女子軍団は、禁止をつくりました。
此処が始まって今年の5月で4年目になります。
当初子どもたちの利用ルールはないの?作らないの?と
子どもたちからも、スタッフからも疑問の声がありました。
何かルールが必要になったら、その時子どもたちに考えて貰おう!
と思っていましたが、特に説明はしていませんでした。
いろんな事に制限をもって生きてきた子たちばかりです。
なので、ルールには良い悪いではなくルールというだけで反抗的になります。
ルールを守らせる子ども支援ではなくて、
ルールを守りたいと自ら思える子ども支援が必要でした。
小学生だった子どもたちも、今年から高校生になったり、
スタッフより背が低かった子どもたちが、今は、上から見下ろ(笑)します。
4年前
・高校は行かない。
・学校行かない。
・ご飯食べない。野菜嫌い!
・勉強嫌い。
・死んでやる。
・親なんて人間のくず!
つばもカケラレタ。
いきなりお腹や背中突かれたりもしました。
一番きつく心が折れそうだったのは、
きついきつい拒否感丸出しの怒りをただぶつけられるだけの「言葉」
私たちおとなは、サンドバックじゃないし⤵
心破れサンドバック壊れちゃうし…って時を経て…
みんなみんな変わった!本当に変わった
です。
・絶対高校なんか行かないと云っていた子が、無事に受験終わりました。
・学校は行かないと言っていた子が、少しだけれど行くようになりました。
・ご飯も野菜も食べず、独り離れていた子が、皆とご飯を食べる様になりました。
・勉強なんかしない!と云っていた中学2年生の女子が、
「人生瀬戸際って気がついたんだ!」と急に学びだしました。
・死んでやる!と何かある毎に道路に飛び出していた男子も、
本当に本当ににこやかになって、
この前も、新しく入ってきた子がスタッフに「うるせー!」と怒鳴ったら、
その死んでやるーだった子が、「おいおい素直になれよ(^^)」
「もっとも俺もついこの間まで、こうだったけどな(笑)」
・親なんて人間のクズだと云っていた子も、親たちが別れ引っ越しそして…
喧嘩ばかり怒ってばかりの母親に、「怒ったってしょうがないよ」
「私たちは私たちでやって行こうよ。」と母親や弟たちに声を掛けていました。
子どもに、思春期の子どもたちにとっての4年はとても大きな大切な濃い
時間なのだと実感します。
今、4歳から17歳までここに来ています。
前を向き、未来を夢見るだけの、ただそれだけの事が
子どもたちにとっては辛い時期となります。
なにも判らなかった小さな時と違って、良いも悪いも含め自分の家族の状況が
見え始め、自分の立ち位置が解り始めるきつさを、この時期に感じていく正に思春期です。
判り始めたそんな時でさえ、子どもたちは自分たちの環境を自分で変える事はできません。
だから、そんな時に出会うおとなで命を継ぐ子と失う子がいるのです。
私たちオトナは、命を継ぐことができる人でありたいと思います。
前を向いて、辛くても前を向いて
人生をあきらめないでおとなになって欲しいです。
あきらめないで欲しい子どもたち、現在登録75名(3か所)です。
by hiroko
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